・ついに、といってはなんだが、新しいノートPCを購入した。今年の2月モデルが6万円也。ノートPCも安くなったものだ。初代PCが22万7000円、二代目PCが14万円、そして、今回購入した三代目PCが6万円と、どんどん安くなっているので四代目を買うときには3万円くらいになってるはず(希望的観測)。それにしてもNewパソさんはどうにも扱いにくい。ただいま色々と試行錯誤中である。まず、そもそもブラウザが一気に”4世代”くらいジャンプしたので使い辛い。説明書見ながらいじっていると「こんな機能、必要あるの?」と思えてくるのだけれど、世間的には必要なのだろう。ううーむ。にしても、最近出てきたノートPCのキーボードはボタンみたいだね。あれってキーボードとは思えない。違和感。なんとなく敬遠してしまう。
・仕事はようやく落ち着いてきた。ただ、新規申請調査はいまだに多い(週1ペース)。前々回の日記で触れた内容とはまた別件で福島原発事故の影響が現れ始めた。僕が担当している福島県いわき市の病院に入院中の受給者が身内の自宅に避難していたようだ。つい先日、身内の方から連絡あった。本人も、身内も、無事で本当によかった。まずはホッと一安心。だが、このまま長期間身内の家で生活することになれば福島県内の自治体に保護「移管」ということになる。この大変な状況のなかで、移管云々の話し合いや手続きが可能かどうか。今後は査察(上司)と福島県内の自治体や保健所との調整になる。はてさて。
・上記の件とはまた別の話になるが、受給者の一人(Tさんとする)が宿泊所というところに入った。あまり知られていないのだが(専門学校の生活保護テキスト上では、たった2行ほどの説明だったように思う。「宿所提供施設」と混同してしまいそうだが、また別のようだ)、制度には「生活困窮のために住居がない人が低廉な料金で利用することが可能な」施設、とある。入居者の多くはホームレスや住居のない高齢者。もちろん生活保護受給者も対象となる。施設は場所によって環境や規律は様々だが、入居した人から「住めば都」という話はあまり聞いたことがない。
・Tさんからはほぼ毎日、宿泊所に入ってからの過酷な生活について語られる。そして、実はここ、制度には「低廉」とあるが費用も結構高い。確かに住宅費に関しては比較的安価である(共同部屋ということを考えれば決して安いとも言い切れないが)。だが、この住宅費に施設利用料(食費、光熱水費、共益費等)を加えると9万円はかかるとみる必要がある。宿泊所に入居している単身者に支給される一か月分の生活保護費はおよそ10万円から12万円程度である。住宅費と利用料を支払った後に手元に残る生活費は1万円から多くても3万円程度。もちろん携帯電話料金などを含む諸々の費用や娯楽交際費用などは本人負担になる。仕事をしたらしたで収入認定(その分保護費が削られるということだ)。はたしてこれで自立に結びつくのだろうか。
・ところで、4月から向い側の席に座っているTさんが面白い。この前、電話対応のときに、ある受給者の名前(漢字)の説明をしていた。電話口の人に漢字の「場」を伝えようとしていたようなのだが、凄く真面目な顔して「場外馬券場の”ば”です。場外馬券場の”ば”」とか言ってた。僕と、隣の介護担当の人、爆笑。よりによってそれかよ、と。逆に混乱するだろう、と。Tさんなりのジョークなのかなんなのか、よくわからないし、聞かないほうが面白そうだから聞かない。そのTさんがなぜか漫画の『Akira』を借してくれた。めっちゃ分厚い上に何やら年季物のようだ。下手に扱うとボロボロと(大学時代に古本屋で購入した九鬼周造の『西洋近世哲学史稿』を思い出した)崩れ落ちそうで恐い。一冊ずつ貸してくれるそうなのだが、大丈夫なのだろうか。
最後に最近読んだ本の話でも書こうと思ったのだけれど、夜が明けてきたのでこのへんで。
これから実家に帰るための支度をします。それでは。