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僕の知り合いのなかには「グリンピース」が嫌いな人が多い。

どうやら、その独特の青臭さが苦手という意見がほとんどのよう。かくいう、僕のほうは、「好きでもなく、嫌いでもない」程度。小学校や中学校の給食で、時々、「豆ご飯」なるものが献立に載っていて、普通の大豆を混ぜた炊き込みご飯を想像していたクラスメイトが白い煙ともわっとしたグリンピースの香り(あるいはオレンジの香り)で落胆するという状況を何度か見てきた。

まあ、それは良いとして。グリンピースである。そして、青豆である。

昨日、秋葉原に住む友人と一緒に池袋のサイゼリヤに入った。さー、何にしようかとメニューに視線を巡らせていると、季節限定もの(←これに弱い)で「青豆のリゾット」なるものがあるじゃないですか。気にはなる。でも、特に好きでもなく、嫌いでもないグリンピースのことですから。他のものでも良いかなと思いつつも、下のほうに視線をずらすと、小さな但し書きで「ちょっと普通のグリンピースとは違います」とある。

ちょっと普通のグリンピースと違う?それはどんなグリンピースなんだろう?

これはもしかしたら、普通のグリンピースじゃないのかもしれない。
新たな青豆としての可能性をおれは期待する、と向かい側の友人に宣言する。
おれはいくぜ。

そして、約10分後に登場したのが写真のリゾット。まめまめしい。

どうしてこんなにまめまめしいの。こんなにまめまめしくなくてもいいじゃない、リゾットなのに。でも、メニューにある「ちょっと違う」に期待して、一口。

「うん」

グリンピースである。まさにグリンピース。グリンピースの味。あとチーズ。それ以外の何ものでもない。ちょっと違うって、何が違うんだろう。かたちか、かたちなのか。疑問を抱きつつ、少しずつスプーンで掬い上げて口に運んでいったのだけれど、あいにくと5口くらいで限界に到達した。だって、完全にグリンピースなのだから。

友人に相談をして、友人が注文していたマルゲリータピザの上に乗せて食べてみるも、特に味が進化するというわけではなく、やっぱりグリンピース。グリンピースはグリンピースでグリンピースなのである。そのことを再確認した夕飯でした。