2018年05月

初夏の陽気と口内炎

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この週末は最高の気候だった。この時期のような初夏の休日は、朝5時くらいに起き、近くの寺の方まで散歩するのが日課である。寝ぼけ眼のまま歩いていると、水辺に潜むウシガエルの「ヴォォォー、ヴォォォー」という鳴き声が目覚まし時計よりも頭に響いて、半ば強制的に覚醒へ導かれる。この容赦のない低音。決して爽やかではないが、爽やかさについては早朝の空気や鳥のさえずりが買って出てくれているので、まあいいだろう。上手くバランスが取れている、ように思う。話は変わるが、今、おれの口には厄介な口内炎が出来ている。真正面から食べ物(特に辛いものや酸っぱいもの)を噛み砕こうとすると、痛む。仕事で何やらかんやらを早口で喋ろうとすると、これがまた痛む。だから、何か食べるときには横滑りさせるように口の中に入れて、出来る限り口の片方で噛もうとする。ゆっくり喋って、適度に水を飲んで、口の中を乾燥させないようにする。こんな必死な努力をしても、痛むものは痛む。そして、なぜかこのウシガエルの低音が響くのである、口内炎に。口内炎が反応しているということは、つまり口内を震動させているということで。ウシガエルの声と、おれの口内は共振している。してやがる。ちくちくさせやがって、憎っきウシガエル。とか思ってたら、遠くから聞こえた「ホー、ホケキョウ」の声にもなぜか口内炎が痛む。何のことははない、彼らの声とともに、おれの舌が動いていただけだった。どんだけお腹空いてるんだよ。ごめんなさい、ウシガエル。

開設15周年

ええ、このブログのことです。
今となっては誰が見てくれているのかわかりゃしませんが、ぼちぼちと書き続けて15年。
15年前から今日までのことなんて、実感としては「一瞬」に近いものがあり、2003年なんてついこの前のことだろう、なんて気まぐれに当時の記事を読み返してみると、「(汗)」とか「(笑)」が意味不明なくらい多用されてたり、何やら青い叫びが放出されていたりと、嫌が応にも歴史を感じるわけです。

この日記をやり始めた15年前の5月2日は災難続きの日でした。確か1日に3回ほど鳩のふんの襲撃に遭い、「生きてるうちにこんなことが起こり得るのか」、と。今日はもう絶対に部屋から出ない、暇だから部屋の中で出来る何かをやろうという、決して純粋にはなりきっていない信念を横滑りさせるようにして、まあ、とりあえず、という楽観的な気持ちのままに書き始めたのでした。

過去には“若気の至り”を地でいくような内容の記事もあったりしますが、文章そのものはともかくとして、文章を媒介にしてそのときの周辺状況や感情の断片を蘇らせることができることはなかなか良いもので(たまにそれが悪いこともありますけれど)。頭の中を泳いでみたり、思い出の品をタンスの中から引っ張り出したりするよりは、よほど新鮮味のあるかたちで持って来られるものですから。そんな気持ちのままに続けていますし、これからもあと少しは続ける予定です。お付き合いください。

しかし、15年か。笑ってしまうな、15年ねぇ。
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